仏旅行記5日目・パリ自由行動

tarosource2007-09-05

いよいよツアーも最終日。
この日は、パリ自由観光である。

午前6時に朝食。早いでしょ〜。この日の午前中は、ヴェルサイユ宮殿観光のオプションをとっている。
私達の他にもヴェルサイユ観光に行く人たちがいるので、朝食後、その人たちと添乗員さんと一緒に、集合場所へ移動。

ヴェルサイユ観光はHISのツアーとは別なので、集合場所も全然違う。

地名を言われてもちんぷんかんぷんだ。添乗員さんもそれを承知なので、地下鉄の乗り方を教わるついでに連れて行ってくれる。こーゆーのがツアーのいいところよねぇ。

私達がいるアフリカ系住民のいる場所は、地下鉄(メトロ)でいうと、13号線のBrochant(ブロッシャン)駅。そこからSt-Lazare(サン・ラザール駅)で乗り換えて、14号線でPyramides(ピラミッド)駅へ。
13号線は、本当に暗い雰囲気で移民ばかりでドキドキしたけれど、ルーブル宮殿付近を通るこの14号線はとっても綺麗。乗った瞬間、ちょっとほっとした。
添乗員さんにはメトロ乗るときは、先頭車両(運転士さんがいるので、何かあったときに訴えられるように)に乗るように、先頭車両に乗れなかったたとき、あまりドア付近に立たないように(スリにすられるらしい)と注意事項を教わっていたけれど・・・・13号線には女性だけではとても乗りたくないです・・・。
私も、今回のオプションで一緒だった人たち(家族連れ)も男性がいたので、けっこう心強かったけれど・・・添乗員さんも、女性にしては長身で体つきもしっかりしるかただったし。


降りた駅、ピラミッド駅は、ルーブル宮殿のガラスのピラミッドに程近い場所だった。
・・・と、いうことは、そう、あの札幌ラーメンの「ひぐま」が近くにある!!
この朝の時点で、今日の昼食は決まったのでした。(^^;



オプショナルのヴェルサイユ宮殿半日観光ツアーは、パリ市内のホテルに宿泊している観光客が色々集まってくる。ヴェルサイユのほかにも、モネの家があるジベルニーとか、モン・サン・ミッシェルの半日観光ツアーもここから出発するのだとか・・・それはちょっと・・・かなり遠いような気が。
私の感覚で言えば、パリからモン・サン・ミッシェルなんて、横浜駅天理ビル前集合(←ローカルな人じゃないとわかりませんね;)で、栃木県の日光東照宮へ行く感じ?絶対半日で行きたくない・・・(TT)

ヴェルサイユは、ようは横浜から東京駅や池袋あたりに行く感覚。バスに乗ったら、あっという間に着いた。
しかも午前中で私達のツアーが一番早かったようで、宮殿内も比較的空いていた。時間がたつに連れて恐ろしいほど混んできたから、やはりこーゆーツアーで動くものは早め早目がいいわね、ってしみじみ。

さて、子供のころから大好きだった「ヴェルサイユのばら」の舞台!ヴェルサイユ!!
ほーほほほっ、ヴェルサイユへいらっしゃい!」(だったっけか?)というポリニャック夫人の声が聞こえてきそうな、まるで自分がロザリーにでもなったかのような気分(アホだ・・・)でヴェルサイユに入る。

いやぁ〜、なんていうか・・・掃除が大変そうよねぇ〜と言う一言が思わず出てきてしまう。ルーブル美術館でも、私は「宮殿だったころって、どうやって掃除していたんだろうねぇ・・・」と言って、連れに「言うことはそれなのか?」と突っ込まれたが、ヴェルサイユの鏡の間なんて、どうやって上から下まで磨きこんだのだろう?って思ってしまう。
あと、ヴェルサイユ宮殿にはトイレがなかった!というのは有名な話だけれど、そういった排泄物の処理って、誰がどうやってどこに処理していたんだろう? 大晦日の大掃除ってするのかな?・・・・とひどく庶民的な感想を言うと、連れは「・・・・」と呆れていた。

ヴェルサイユ宮殿の美しさに関する感想を言うとすれば・・・そーねー・・・「全体の統制の取れた美しさ」がやはり素晴らしかった、って思う。
今年公開された「マリー・アントワネット」にも出ていたけれど、服を一枚着るのも脱ぐのも儀礼的な手順や順序があったようなんだけれど、それもまた「ヴェルサイユ」という全体の美しさを追求した結果のひとつなんだと思う。
宮殿内のチャペルも、鏡の間も、大勢の人がその場その場に合った最高の美しさや華やかさを魅せる場としていかにふさわしいのか、庭園も宮殿から眺めたときにいかに広大で美しいのか、という「全体を通してヴェルサイユ」という美の追求に、うーん、すごいって思う。

もちろん、ひとつひとつの絵画や調度、部屋の細工も美しかったけれどね。ただ、やはりフランス革命でほとんどのものが失われているから、あんまり物が残ってないのが残念。


この半日観光は、けっこう楽しかった。一般で入るとすごく並ぶらしいから、ツアーでよかったなぁとも。

その後、再びバスでパリに戻って、このオプショナルツアーは解散。ここからが本当の自由行動になる。

まずは、ラーメン!!!!

もうフランス料理は飽き飽きだ〜!!!
夜も添乗員さんオススメの中華料理屋さんで「海老ぷりぷりワンタンメン」を食べることにしているのだけれど、そんなの関係ない!とにかく私は日本や中華の食事をしたいんだ!ということで、札幌ラーメン「ひぐま」に行く。

・・・驚いたのは、けっこう地元のフランス人たちがたくさん集まっているということ。おおお、人気あるんだねぇ〜と連れと話しながら、私は味噌ラーメン、連れはチャーハンを頼む。
味はね、美味しかった。麺が日本のラーメンと違って、つるつるしているけれど、でもまあ、海外だし、これもありかな?って思った。ホント、シンプルな味噌ラーメン。
でもね〜、7ユーロもするのよ〜!ラーメンに1200円だなんて・・・・ユーロって高っ!!



昼食の高さにはがっくりきたが、味には満足した私達は、さっそくノートルダム大聖堂へ向かう。
メトロの乗り方は教わったし、何号線の何駅先のなんという駅に降りるのかを事前に調べていたので、14号線のピラミッド駅からシャトレ駅まで行き、そこから4号線に乗り換えて、シテ駅まで行く。慣れて、スリとかにあわないように注意さえすれば、東京の地下鉄と一緒でとても楽かも。

ノートルダムは、たくさんの観光客がいたけれど、とても素晴らしい教会だった。
宮殿より、私も連れも教会の方が好きなようで、ひとつひとつのステンドグラスに感嘆し、正面の聖母マリアを初めとする、数々の彫刻に魅入っていた。
「・・・やっぱり個人観光だと、ゆっくり見れていいよね」祭壇から離れた遠くの席で、聖母マリアを見つめながら、ぼそりと二人で呟く。信者じゃないけれど、こうしてマリア様の前にいるだけで、心が落ち着く。二人とも神社仏閣、教会が好きなんだよね・・・なぜだか。(笑)

最後に二人で、マリア様の近くに行って、今日、無事にここへ来れたことに感謝をささげる。ああ、本当に今のところ、健康にも問題なく犯罪にも問題なく来れてよかったなぁ〜、まだ旅行が終わるまでには時間があるから、それまでどうぞよろしくお願いします・・・

この日のパリは快晴で。本当に気持ちの良い秋晴れだった。季節は1ヶ月分くらいパリのほうが早い。それでも日中は半袖でも歩けるくらいで、大聖堂近くのお店で、ソフトクリームとスムージーを購入。

その後、ノートルダムのあるシテ島から、セーヌ川の辺に並ぶ古本市を横目に歩き、ルーブル宮殿の横を通り・・・その後、日差しの強さに私がアレルギーを起こしそうになったので、日陰の多い小道に入り、オペラ座へ行き、高島屋へ・・・

この高島屋で、私はお茶をしようと実は思っていた。まあ、なんていうか、どこに行けばいいのかわからなかったので、日系の企業のところだったら、安心して入れるだろうと思っていたし、高島屋なんて、世界中どこでも同じようなもんだと思っていた・・・・が、
「・・・・なんか、日本の高島屋と違う」
なんていうのかな・・・単なる服と化粧品がたくさん売っているところ?っていう感じ。
私は百貨店というものは、衣食住がそろっているところだと思っていたので、「なんで、服と化粧品ばっかりなの!?こんなもん、食えるか!!お茶させろー!!」とキレ気味(やはり歩いて疲れたらしい)。
連れも私に餌を与えないと恐ろしいことになることは承知していたので、「まったりお休みモード」は中止して真剣に探してくれる。
そして、高島屋の中にある・・・食事もお茶もできるところをやっと見つけることができた。

ここのマカロンが美味しかった・・・・ハンバーガー並にサイズが大きかったけれどね。(苦笑)

その後、ギャラリエ・ラファイエットで、ウィンドウ・ショッピングしながら時間をつぶし、添乗員さんと、シテ駅出たところで会ったAさんとの待ち合わせ場所へ向かう。4人で夕食を一緒に食べることになっているのだv
朝の、ヴェルサイユ観光の出発地近くに戻ると、添乗員さんは他のオプション参加のツアーのお客様のお見送り・・・と仕事をしていた。
まだ時間がかかるようなので、3人でパリ名物のオープン・カフェをすることに!!

でも、カフェではなくて、紅茶を飲みましたワタクシ・・・なんかコーヒーも飽きたの・・・(涙)

そのオープン・カフェ中に、Aさんに「さっき、ノートルダム行く前に迷子になっちゃった〜!」「あ、そうそう、別れた後に、間違ったこと教えたかも・・・って思ったんだけれど、ごめんね」という会話をし。(^^;



ようやっと添乗員さんのお仕事が終わると、さらに歩いて、今度は中華料理屋さんへ。えっと・・・名前は、「オペラ・マンダリン」というところです。オペラ座の近くね。
そこの海老ワンタンメンは・・・添乗員さんオススメというだけあって、本当に美味しかった。昼の札幌ラーメンといい、夜の海老ワンタンメンといい・・・なんか、久しぶりになじみのある味にほっとした感じ。
・・・なんか私、海外生活できないかも(苦笑)。正直、ここまで食事がダメだとは思いませんでした。

海老ワンタンメンを食べた後、4人でメトロに再び乗って、ホテルへ戻る・・・しかーし、サン・ラザール駅から乗り換えて13号線のホームに着いた瞬間・・・マジ、怖かった。(>_<)
うぇぇーーーん、パリとは思えない客層だよ〜〜〜!!!こわいよーーーーー!!!
ドキドキしながら、メトロに乗り(ううう、密室だよ)、メトロから降りて、ホテルまで歩くのも怖かったね・・・そうそう、ホテルの近くには、実をいうとちょーアヤシゲな日本食レストランがあるんだよねぇ・・・でも添乗員さんいわく「ぜんぜん、日本食じゃなくて、マズイ」んだそうで。(^^;

ホテルに着いたのは、22時頃かな〜。ホテルで、NHK(が観れるのだ)を観ていて、台風が日本に上陸するとかで、明日のフライトに心配しつつ、パッキングして就寝したのでした。


ついでに、9月6日。
この日はとっても朝早くに起きて、あいかわらずマズイ朝食を食べて、空港へ。
台風が心配だったのだけれど、パリ〜スイス間は問題なく。
ただ、スイスのチューリッヒで、台風とタイミングをずらすために、1時間フライトが遅れました。

・・・・なーんだ、台風のおかげで、チューリッヒに一泊かなぁ〜、って喜んでいたのにさ。(笑)

私だけ、「残念〜」と思いながら、こうして、無事チューリッヒも飛び立ち、飛行機は台風が過ぎ去った後の、成田空港にたどり着いたのでした・・・・。

後日談。


私はその後、しばらく「肉を食べたくない」病になり・・・・まあ、食べるには食べるのだけれど、焼肉とかが嫌になり・・・・一ヶ月くらいは焼肉を食べるのはもちろん、思い出すのも嫌状態になりました。


そんな感じかな?
最後までお読みくださいまして、ありがとうございました。