ルビーを磨く

tarosource2007-01-23

ちょっと先日、店頭のタンブルコーナーを整理していました。そのときにルビーの原石をちょっと店の奥に引っ込めた。
無いと無いで問い合わされるのだけれど、有るなら有るで全くと言っていいほど動かない商品というものは存在する。

それがルビー。

ルビーの原石、1個790円とひじょうにリーズナブルなのだけれど、売れない。なんでだろう?

ちなみに、Merlin Rubyと書くと、アーサー王に登場する魔法使いマーリンのルビー!?って思うかもしれないけれど(思わないか・・・)、さにあらず。タイのメルリン産のルビーというだけの話である。(苦笑)

「どうせルビー買うなら、もっと高いお金を出して買うほうがいいからじゃない?」
と@オーナー@の私の質問に対するお言葉。
うーーーん。まあ、私自身は周知の通りルース好きなので、原石よりも○万円だして買ったほうが・・・ですが。皆さんもそうなのかな?

そしてしげしげとルビーの原石を見る。
確かにこのルビーの原石、あんまり綺麗ではない。
母岩・・・というか内包物が表面にも奥にもまだらに細かく入っていて、全体的に妙に白っぽい。
赤・・・というより白?と思わせる3つの原石。やっぱり売れないのかなぁ?

「・・・Pedro氏の工房で磨いてもらったら、ちょっと綺麗になって雰囲気違くなりませんかね?」と訊いてみる。
でも@オーナー@は否定的。「たぶん、工房で磨いちゃったら、ものすごーーーく小さくなっちゃうし、しかも工賃かかって高くなっちゃうよ。もったいないじゃん?」

・・・確かにな〜。でもな〜。このままじゃな〜。ルビー可哀想だしなぁ〜。と思っていたら、
「だから@oku@磨けば?」と一言。
はいぃぃぃ!?ワタクシがですか〜〜!?

「・・・磨けるかな?」
ちょうど、先日のクリスタル・テラー展でN.T.さんが手磨きのカヤナイトをご披露してくださっていたのだけれど、それを見た私はちょっと自分でも磨いてみたいなぁ〜と思ってはいたんだ。そこを突かれた。(笑)

「大丈夫、大丈夫、耐水性のサンドペーパーで磨けば、大丈夫♪」・・・かくして、私は、3個のルビーをいそいそと自宅へ持って帰ったのでした。


が、しかし!そうは問屋が卸さなかった。
コランダム(ルビー&サファイアのこと):硬度9 半端じゃなく、硬い!

全然大丈夫じゃないじゃーーーん!!
サンドペーパーはあまり役に立たず。
とりあえず、手元に古くなって柄の壊れたツメやすりがあったので荒磨きしてみたら、少しは良かったが、ツメやすりはまったく使い物にならなくなった。(そりゃそーだ)

な、なにで磨こう?工業用のダイヤモンドパウダーで磨くのか!?(まさか・・・)
しばし考えて、包丁の砥石で磨くことにした。そしたら、いい感じに。

白っぽい原石から赤黒いルビーらしい色合いが出てきた。(写真が磨き後。ちゃんと使用前・使用後の写真を撮ればよかったかな〜)

・・・・でも硬すぎるので、本当に表面軽く磨いただけなんだけれど。(それ以上は無理)

これで売れるかな〜?店頭に戻してみよう。(笑)

「@oku@の手磨きルビー♪」とかPOPに書いたりしてv (おいおい)

ちなみにルビーは右側に身につけたり持つと願いが叶うと言われているので、ルビーの指輪を持っている人は右手に、ブローチの人は右胸に。
原石やタンブル、スフィアを持ち歩く人は右ポケットに忍ばせて持ってくださいね♪

ちなみに、このルビーお値段は、最初のまま1個、790円です。私の手磨き賃&サンドペーパー代は含まれていません。(@オーナー@の口車に乗った気がするのは気のせいか!?(笑))

ぜひ、店頭で私の苦労を偲んでくださいませ・・・(大げさ)
m(_ _)m