摩天楼の夕焼け

tarosource2005-09-22

ジャジャジャジャーーーン!
・・・というわけで、今日は店の奥で、荷解きをしていました。
ただし、荷解きをしていたのは、私ではなくて、@hida@ちゃんと、ちょっと遅れて出勤してきた@オーナー@である。
私?私は、商品を眺める係(笑。いや、他の仕事をしていたのですけどね)。

「見て!」と@オーナー@の声。ひょいっ、と見るとオレンジ色の輝き。
「アクア・オーラの仲間、『オレンジ・オーラ』!」

あれま。アクア・オーラの仲間かい。
いままで、店ではアクア・オーラなどの金属の蒸着で着色したクォーツは置いていなかったのだが、今年の初めのツーソンの際に、ちょっと仕入れてきたのが始まりである(いや、仕入れた理由はあるのですけどね。それは店の営業的な問題につき控えます)。そのとき、ある意味、まじまじと色とりどり、形様々なのアクア・オーラ、セレスチャル・オーラ、エンジェル・オーラというものを見たのだが・・・意外と可愛いかも・・・と思った。

いえね、最初は天然の水晶に色付けちゃって・・・って思っていたのですけどね。(←口調が何故かおばちゃん調)
でも、もともと私の「石が好き」の理由って「綺麗だから好き」という単純明快なものなので・・・(汗)。
よく考えると、ガラスも好きだし、ルースの中にはけっこうな量で、合成宝石もコレクションに入っていたり。話はそれるけれど、合成宝石って好きなんだよね。
人間がどこまで天然の美しさに迫っているか?っていうところが、魅力かな。
合成宝石も、けっこう出来不出来があって面白いんですよv

・・・と、まあ、「綺麗ならOK」というのが根本にあるせいで、最初は「?」と思っていたアクア・オーラの類も、最近は「コレも有りv っていう感じで可愛い」と思っていた・・・が、なんか不透明の虹ギラギラが、個人的な購入するためのチェック・ポイントに引っかかっていて、「舗装したてのアスファルトの道路に雨が降って、後でオイルが浮いてきて光った虹みたい」(←オイオイ、長い理由だな)と思っていたけれど。

だけれど「良いかも・・・」と思ったのが、今回のオレンジ・オーラ。
鮮烈な透明オレンジ色がビューティフルv
タンジェリン・オーラや、パパラチア・オーラ・クォーツのような、鉄コーティングのクォーツとは似ているけれど、違う美しさ。

HPのところで、「摩天楼に差し込む夕焼けの色」って書いたけれど、まさにそんな感じ。
やっぱり、天然の鉄コーティングされたオレンジ色のクォーツは、どこかのんびりしていて和やかで、同じ夕焼け色でも、子供の頃に眺めた原風景だったり、「さあ、お家に帰ろう」という優しい雰囲気があるのだけれど、

オレンジ・オーラは優しい・・・とは思わない。
都会の街に差し込む夕日を見て帰る会社員・・・っています?私は普通のOLやっていたとき、最初の会社勤めの時は夕日なんて見れたけれど、その後は夜更けに帰宅・・・という感じでしたね。
そもそも、新宿で働いていたときなんて、夜中だろうと平日だろうと、昼間のように明るくて、人も多くって・・・夕焼けなんて、あったとしても、気づくことなんてなかっただろうな、って思う。

だけど、もし、あのとき、新宿で夕焼けに気が付いたら。
昼も夜もないあの街で、「夕焼け」という境界線の時間帯に気づくことがあったら。・・・どうだったのかな?結局、新宿で勤めていたときは、朝日以外の日の光をほとんど見ることなく、会社の中に篭っていたから、想像でしかないけれど、

たぶん、ホッとするのだろうな、と思う。
「ああ、光を見ることができた」って。

それはつまり、「明日は夕方に帰って、夕焼けを見れるとは限らない」ということで、「明日も明後日も、働き続けなければならない」ということで・・・決して「優しい」とか「楽しい」という感情ではないけれど。

でも、そんな小さな「ホッ」という解放感から、今日の夕方までの自分を思い、これからの自分を思い、憂いて、想いを馳せて・・・未来への小さな一歩を真剣に考える
うまく説明できないけれど、なんかそういう、一瞬の・・・夕焼けって、毎日見れるわけでもないし、一日中あるわけでもないじゃん?・・・境界線の存在を気づかせて、ふと、空を仰ぐ時間を作り、自分の身長を越す長い影を知る。
なんか、それが今回のオレンジ・オーラという石のように感じたのだけど。どうかな?

あと、このオレンジ・オーラは金属を蒸着・・・とは言われていても、なんの金属かは不明なのだとか。でも、まあ、私も夕焼けがなんでオレンジ色しているか、知らないしね。

明日から、ホームページ用の石をピックアップして撮影し始める予定。
晴れるといいのだけれど・・・・。