アンモライトとアンモナイト

tarosource2005-06-03

アンモナイト・・・恐竜の時代に海で繁栄した生き物。形はカタツムリのような巻貝状もあったが、他に変形型などのさまざまな形のが存在していた。恐竜の時代が終わると同時に絶滅。現在では、オウムガイというのが、そのアンモナイトと似ている、といわれている。(チョー簡単な説明です。突っ込みを入れないように)


さて・・・21世紀に入る前後、私は宝石の鑑定&鑑別機関で仕事をしていました。
鑑定士、というのではなくて、その事務職。宝飾会社からルビーやサファイア、ダイヤモンドといった商品を預かり、色石だったら鑑別書、ダイヤモンドなら鑑定書などを発行していました。

その会社の後輩にSという女性がいます。見た目は仔リスか小鹿のように可愛くて天然ボケの面白い女性です。私が、その会社に勤めていたある日のこと。Sがおもむろに質問してきました。

S:「ねー、@oku@ちゃん、アンモナイトとアンモライトの違いってなにかなー?」

Sは少し前まで、別業種の派遣で仕事をしていて、宝飾のことは、まったくわからず。ルビーとサファイアが同じ石だということも、知らなかったくらい。
その日、鑑別書を作成していて、アンモライトをタイピングしたらしいのだけど、その「アンモライト」がなんなのかが、よくわからないらしい。
現物は見ているから、どんなものかは見ていて、それが「アンモナイト」と似ているのはわかったらしいのだけれど、そのアンモライトとアンモナイトの差がわからないのだそうだ。

@oku@:「あ、知らなかったの?アンモナイトは食べれるけれど、アンモライトは食べれないんだよ」
S:「え? えええ〜!?アンモナイトって食べれるんですか〜!?」
S、大真面目です。
その様子を見ていた鑑定士たちは。

鑑定士A:「そーそー、外国では、煮て食べるらしいよ〜」
鑑定士B:「ちなみに、アンモライトとアンモナイトの見分け方が、貝の巻き方が右巻きか左巻きかで見分けるんだって〜」
S:「へえええ〜。そーなんですかー(真剣)」

ALL:「「「嘘だよ!!!」」」


店にはアンモライトが一枚、あります。セミの羽のような(表現が悪い・・・)格子の模様に虹色のイリデッセンスが独特です。
アンモライトはイリデッセンス効果のあるもの、というのをすぐに教えてもらい事無きを得たSですが、いまでもそのネタは生きていて、見るたびに「ケケケ」と一人で笑っています。(不気味な・・・)

いまでもSは頑張って、その鑑定・鑑別会社に勤めていて、逆に後輩をからかってみては・・・
返り討ちにあっているそうです。(笑)

(商品名:アンモライト(PB)3.2×2.5×0.3cm 54ct 24800円)