正しいナイフの使い方

tarosource2005-06-18

店には1本のペーパー・ナイフがあります。
材質はオブシディアン。いわゆるシルバー・シーン・オブシディアンで、闇に舞う粉雪のような輝きが本当に綺麗。

このペーパー・ナイフはマヤ人の彫りが入っているけれど、Pedro Michel氏のではありません。

私はオブシディアンの彫り物が好きで(そう、最近(昨年)やっとわかったけれど、オブシディアンは彫り物が好きらしい)、当然のことながら1本買って持っている。店にあるものよりもちょっと小ぶりだけど、かっこよさは変わりません。(ふふん)

さてさて、ずいぶん昔の話なのですが、このオブシディアン・ペーパー・ナイフに目を留めたお客様がいらっしゃいました。(いちいちお客様、とするのは長いのでAさん、とさせていただきます)

Aさん:「素敵ですね。かっこいい」
@oku@:「ありがとうございます。このペーパー・ナイフはとってもよく切れるんですよ。私も1本持っていますが、使っています」

すると、Aさんと@オーナー@(も、店頭にいらっしゃった)は沈黙。
・・・・あれ?

@オーナー@:「・・・@oku@ちゃん、このナイフ、ペーパー・ナイフとして使っているの?」
@oku@:「え?だってペーパー・ナイフでしょ?」
@オーナー@:「・・・そうだけど。文房具とかと一緒に置いてるの?」
@oku@:「まさか。割れやすいのは知っているから、普段は石置きの棚にあるけれど、大切な手紙の封を切るときは使っていますよ?」
@オーナー@&Aさん:「・・・・。」

えーと。なんで不思議そうな顔するのかなー?
ペーパー・ナイフで、ステーキ食べたら、そりゃおかしいけれど、手紙の封切りに使うのって・・・へん?

そもそも、何に使うのだろう?ナイフである以上、切らなきゃもったいないし。
まさか、魔よけに使うというのじゃないだろうなー、と思ったけれど、@オーナー@はさすがにそこまでは言わなかった。魔物そのもののような私に言ったところで無駄だと思ったのか、スピリチュアルPTSDの私にその手のことをいうのは危険と判断したのかは、不明だけれど。

実はこのやりとりの結末は覚えていない。そのくらい昔の話でもある。
わかっていることは結果として、Aさんはそのペーパー・ナイフを買わずに、帰っていかれた、ということだ。

この話の当時あったナイフは3本だったが、今は残り1本となった。
買っていってくれた人たちは、このナイフをペーパー・ナイフとしてではなく、祭壇を作って置きそうだったが、まあ、それはそれでOKだと思うので、その点については気にしていない。

今日、この話を載せたのは、たまたま昨日ネット・サーフィンしていて、「オブシディアンは中南米では生贄をさばくためのナイフを作る聖なる石」という文章を見つけたからだ。
・・・っていうことは、ペーパー・ナイフとしてではなく、ステーキを食べるために使った方が正しいのだろうか?(苦笑)

でも、洗うのはメンドクサイから、それはやめておこうと、今日届いた「今年度の国民健康保険払い込み通知書」という悪魔の手紙の封を切ってみました。

さくっとした、いい切れ味。魔よけに使うんだったら、こんな税金ドロボーの通知書が来ないようにしてほしいと、心から願ってみる。(ナムナム・・・)

で。
やっぱり・・・これって、ペーパー・ナイフだよねぇ??